ー2025年度の全園の評価制度から見えてきたことー

今回の評価制度の振り返りは、事業形態の異なる5園の職員による評価制度(下半期)の振り返りをしてみたいと思います。
それぞれの園が異なる特色や役割を持ちながら「組織目標・個人目標のフィードバック」「共に働く職員との関わり方」「自分の役割への向き合い方」など同じ問いを振り返る中で、多くの気づきや学び、園の垣根を越えて共通する想いや方向性が見えてきました。
振り返りの中には「共に働く職員と共に全力で保育を楽しむことができた」「自分の業務に責任を持って取り組むことができた」「自分の強みを実践の場で活かすことができた」といった仕事へのやりがいを感じることができていたこと、子どもに対する向き合い方においては、「◎歳児だからできて当たり前」といった見方ではなく、それぞれの発達や気持ちに寄り添いながら関わったこと、小さな成長を見逃さず、職員間で共感し言葉で紡いでいくことができたこと、その積み重ねが子ども一人ひとりの自信や意欲へとつながっていくことが保育者同士で実感できていたことなど日々の様子も伝わってきました。
保育者間の関係性にも変化が見られて「上半期のフィードバックでの気づきを活かし、以前は他の先生に頼ることに迷いがあったが、頼り頼られる関係性が保育の質を高めて、どれだけ子どもに丁寧に向き合えるのか分かるようになった」や「忙しさの中で周囲に目を向ける余裕がない時があったが、それが自分の弱みだとわかって意識したところ、みんなで気づき合える場ができて心が軽くなった」と率直な声もあり、一つひとつの言葉から日々葛藤することがあっても現場が同じ方向を向いていることで、保育者それぞれが持つ悩みもチームで補完することができていて次のステップにつながっているのだと感じとることができました。
また、フリー保育士として関わる職員からも「どの時間帯においてもクラスの一員として向き合うことを大切にしている」「イレギュラーな場面にも柔軟に関わり合えるように職員間のコミュニケーションを大切にしている」とそれぞれの立場での気づきや意識が深まっていると感じ、雇用に関係なくみんなが全力で保育に向き合える職場環境であることが分かり嬉しく思いました。
保護者との関係性については、「保護者と一緒に環境づくりに関わる中で子どもを取り巻く環境には親と共に子どもを育むことが大切なのだと強く感じた」「伝え方を工夫することで安心して預けてもらえるようになり更に関わりが深まった」といった声から、日々、人との関わりにおいて誠実に向き合うことができていると感じ取ることができました。一方で、「保護者対応に苦手意識があり、他の職員の関わり方を学びたい」「電話で伝える際に焦ってしまうため、事前に整理してから伝えられるようにしている」といったケースなど自身の課題にも振り返ることができており、具体的な内容も落とし込めていました。
横浜エリアにおいては、年度途中での職員の異動があり、環境の変化に対して不安が生じる場面もありました。そのような時でも「どうすればよりよい形にしていくことができるか」を手探りながらも考え、不安を言語化し対策案を出し合って前に進んでいく先生たち。変化の中でも立ち止まらず、乗り越えようとする先生たちの頑張りだけに頼ることなく、何を優先すべきかなど課題解決に向けて組織として継続的にサポートしていきたいと強く思いました。
今回の評価制度を通じて、管理者として意識していることは「できること」や「できないこと」を判断する評価ではなく、一人ひとりが自分自身と向き合い、より良い保育へつないでいくための機会(きっかけ)であるということ。また、自分一人の中で完結するものではなく、気づいたことや感じたことを周囲と共有しながら次に繋いでいくこと。辛かったことや愚痴をメモするだけ・・評価されてしまうからと思ってもいない良いことだけを羅列するだけでは全く意味のないものになってしまいます。子どもたちが一人ひとり違うように、私たち大人もまた、それぞれに個性や強み、そして課題を持っています。その違いを大切にしながら、同じ方向を向いていくこと、それぞれの弱みも含めて誠実に受け止め、少しずつ乗り越えていこうとすることがよりよいチーム保育につながっていくのだと思います。
保育施設は一人で成り立つものではなく、チームであるからこそ、職場環境がなによりも大事だと痛感しています。新たな制度への取り組みもあり今年度は更に事業を拡大していくので、全園の保育者が働きやすさと働きがいをもつことができるように組織としても丁寧に納得感をもった働きかけをしていきたいなと思います。
今年度は新卒職員も新たに仲間入りしました。全職員が自分らしく力を発揮できる職場づくりを大切にしていているので、子育て世代・これから子育てをする方、そして保育者の方、是非園見学に足を運んでもらえたら嬉しいです。

