「実習生を受け入れる」というと、経験豊富なベテラン保育者が担当することがほとんどかもしれません。ですが今回、実習生の様子について園の職員それぞれに評価を書いてもらったところ、入社5か月目の新卒保育者から、こんな声が届きました。5か月前までは、実習生と同じ「学生」という立場だった一人です。
その内容がとても頼もしく。
①子どもに話しかけられた際に、手を止めて、顔を見て話していた。
→子どもからだけじゃなく、実習生からも話しかけていく姿もあり、初日の午後には、子どもたちから名前で呼ばれていました。丁寧な関わりが子どもたちの安心感につながっていると感じました。
②何でも受け入れるのではなく、今できること・できないことを丁寧に子どもへ伝えられていた。
→「だっこしてー」「ひざにすわらせてー」「こっちきて!」など、大人気の実習生だからこそ断れない。でもどんな状況でも、一人ひとりに自分の気持ちを伝えられていたところがステキでした。
③子どもとの約束は守る。守れない約束はしない。をしっかりできていた。
→②と似ていますが、「今できないけど、あとでなら…」と伝え、その約束を守っていました。僕が見たのは、A児が午前中にカルタをやっていて、途中で片づけになった時にこの約束をして、午後のおやつあとの時間で、カルタを実習生が誘っていました。誠実だと感じました。
④「何かできることありますか?」と聞いてくれた。
→聞いてくれるタイミングが僕にとってはちょうどよくて、シンプルに助かっていました。また、よく保育者の動きを把握してくれていて、実習生から声をかけてくれたので、逆に僕から何か頼む際に、お願いしやすかったです。
⑤振り返りしたあとの改善がみられました。
→保育の振り返りをした翌日、同じような場面が起きた時、振り返りを思い出して行動していたところがよかったと思いました。
子どもへの関わり方はもちろん、実習生の小さな変化や成長まで、冷静に目を向けられること。そして、良かったところをただ褒めるだけでなく、なぜ良いのか、どう感じたのか言葉にできること。保育士としての経験はまだ5か月。それでもここまで実習生を見て、伝えられたことは本当に頼もしい限りでした。
年齢や経験が近いからこそ見えるものがあります。実習生にとって、少し先を歩く先輩の言葉は、遠いベテランの言葉よりも、すっと届いたのではないかと思います。振り返りの場でも、自分の言葉で考えや想いを発言している姿をみてリーダーやミドルリーダー層にとっても、あらためて考えさせられる時間になりました。

