園長としての職務とは。

園のこと

  

毎週末、法人代表と横浜園の園長たちと会議を行い、より良い組織づくりに向けた議論を重ねています。
この日は「園長としての職務」について。

園長の職務を一言で表すと統括なのですが、改めて職務別分析シートを見ると園長としての職務がどれほど大きなものであるか考えさせられます。
その職務は幅広く運営管理、労務、人事評価、採用業務から日々の保育に係る計画やマニュアルの策定、職員のメンタルヘルスや職場環境づくり、保護者や地域への支援など園長として果たすべき役割は多岐にわたり、自分はこの全てのどこまでを理解し実行できているのかと振り返り、改めて整理してみました。

保育現場においては、子ども達の成長に直結する大切な場所。法人としての保育理念を日々の実践に落とし込み、子ども達の自由な発想や小さな発見、成長を見逃さずサポートしていくことをカリキュラムにとらわれず「あそぶ」という環境の中で保育者一人ひとりの良さを引き出していくことを一番大事にしています。子どもが「その一歩先」に踏み出せるようにするためには保育者同士が「こんな考え方もあるよね」と日常が学び合える場でありたいですし、たとえベテランの保育者であってもその一人の意見に偏るのではなく、様々な視点と意見で保育を考えられる職場を作っていくことを一番大切にしています。
そして、何よりも子ども達をサポートする保育者たち一人ひとりの働き方やメンタルヘルスにしっかり目を向け、課題は小さなうちに解決へと導き、チームとして安心して保育に打ち込めるよう園長として正しい労務を理解し説明できるよう常に学んでいます。

園内の安全対策や衛生管理においては、瞬時に判断する力も求められますし、すぐに実行に移すには研修や訓練の積み重ねが必要不可欠です。災害が発生した時に正しい判断ができているか、緊急時における心肺蘇生法や事故やトラブルへの適正な措置がとれるかといった点については、日常的にシミュレーションを行い職員全員が対応できる準備を整えています。また、リスクマネジメントにおいては、安全対策だけでなく保育に必要な技能や知識への備えも大事なので、常にリスクを予測し万が一の時にも迅速に対応できる体制づくりを強化しています。

子どもを育てる上で重要な「こどもまんなか」にした保護者や地域・子育て世代との繋がりにおいては、開園から2年、本当に温かい保護者と地域の皆さんと一緒に子どもたちを育てていると実感しています。園が閉鎖的な場所とならない為にも開かれた園として共に育ちあう環境づくりに引き続き務めていきたいと思っています。

最後に健全な運営においては、効率的で透明性のある管理体制であることが欠かせません。
予算や資源など適正であること、人事において公平な評価、イレギュラーな問題にも適切な対応ができることが園長として組織力として求められますし、常に適正である為のフィードバックは、園としても法人全体としても毎週の会議を通じて常に話しあいがなされています。

園長としては、時としてトップダウンで指示を出しますが、決してそれだけでなく現場の声を大切にしボトムアップの意見もしっかり引き上げていくことを日常的に意識している部分です。このバランスを取るためには園長の職務一覧にもあるようにどのカテゴリーにおいても理解し納得感をもった指示を落とし込める力が求められると感じています。特に子どもに関わる制度や法律は常に変化しているため、正しい制度を理解し、常にアンテナを張りめぐらせ日々学び続ける姿勢を持ち続けることが重要だと痛感しています。
こうした様々な職務をこなしながら職員一人ひとりが充実した気持ちで保育を楽しみながら働き、子ども達がのびのびと成長できる環境を作るために一つひとつ丁寧に実行・実践し組織全体を引っ張っていきたいと思っています。
年度末は第二回目のフィードバック。園長を始め、それぞれの職務に対する目標達成度や引き上げていきたいところなどしっかり振り返っていきたいです。