園庭も2度目の冬に

園のこと

 

開園から2度目の冬を迎え、園づくりと共に子どもたちの成長を振り返ると、日々流れている時間の一瞬一瞬が特別なものなのだと改めて気づかされます。それは園庭の風景。
毎月植木屋さんとお花屋さんが園庭のメンテナンスに来てくださるのですが、開園当初は新しい土に植えられた木々や花々が園庭の土に根付くか心配しながら一緒に見守っていました。しかしそんな心配もなく土と植栽たちの相性が良かったおかげで、こども園の成長と共に土に根を張り、青々と茂る木々や鮮やかな花へと育ってくれました。
園庭の植栽は40種類程あり(開園時に法人代表が山へ行って選んでくれたもの)夏には実ったビワがゼリーに、イチゴやラズベリーはジャムになりました。今年は2年越しで檸檬が成りもうすぐ収獲を迎えます。
子ども達も自分たちの園庭で植物を育てているという意識が芽生え、毎朝花壇やプランターを観察する子、収穫前に「明日まで大丈夫かな」と帰り際に心配しながら降園していく子など見かけます。
保育収めの日、4歳児の男の子2人と一緒に植栽全てに水やりをしました。ただジョウロに水を入れて水やりをするだけでない姿が・・・・。
2人が一緒にしゃがんで熱心に根っこに向かって話しかけながら水を注いでいて「飲めているのかな」「2人であげているから大丈夫だと思うよ」となんとも可愛らしい会話が聞こえてきました。植栽が子ども達にとって大切な存在になっているのだなと改めて思った瞬間でした。
また、今年度の卒園式は、子ども達の胸に飾るコサージュをこの園庭の植栽から作ろうと計画しています。
お花屋さんからアドバイスをいただきながら手作りするコサージュはこども達と過ごした日々の思い出がたくさん詰まったものになると思っています。
こども園の園庭は、子ども達の遊び場であると同時に四季折々違った姿を見せながら子ども達には欠かせない自然の場であって、その中で植物の生長を見守りながら温かな会話が生まれる特別な空間なのだなと思います。2度目の冬を越えた園庭が、来年はどのように変化し新たな発見に繋がっていくか今から楽しみです。

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年末、職人さんに丸太を切ってもらいました。
限られた空間でたっぷり楽しめる園庭づくりも少しずつ進んでいます。