芋ほり×自然×地域との関わり

こどもまんなか

    

秋の自然体験といえば「芋ほり」。
10月中旬に、こども園で初めて芋ほりイベントが行われました。
今回の芋ほりは、開園当初から園と深く関わってくださっている足柄大井農園さん、その芋ほりを一手に引き受けて下さった「やなぎ村ファームさん」とのつながりから実現しました。
「芋ほり」と聞くと私たち大人の中には、子どもの頃に楽しかった思い出がよみがえる方も多いのではないでしょうか。土の中に手を入れて泥だらけになった記憶も残っていることでしょう。しかし今では「実は芋ほりをしたことがない」という保護者の方も少なくありません。そのような保護者の方々にもこの自然体験を通じて子どもたちと一緒に泥だらけになって自然を味わってもらえる良い機会となりました。

今回収獲したさつまいもは「紅はるか」。
この紅はるかは、鮮やかな紅色の皮と甘さが特徴で、名前の由来は従来のさつまいもの品種よりもはるかに甘く美味しいという意味が込められています。この魅力的なさつまいもの収穫を迎えるまでには、畑を管理してくださった農家さんの数々の苦慮がありました。途中、鹿やいのししといった害獣の出没というアクシデントに見舞われましたが、子どもたちのためにとしっかり対策をしていただき、さつまいもたちは無事に収穫の日を迎えることができました。自然と向き合う農業の大変さを身をもって知り、自然の恵みの大切さを改めて実感しました。

0歳児から5歳児まで親子が土に向かい、土の中から芋を掘り出す度に歓声があちらこちらから聞こえ「見て!!こんなに大きいよ」「掘れた!」と誇らしげにさつまいもを掲げる姿は何物にも代えがたい大切な経験になったなと嬉しく思います。自分たちの手で掘り出したさつまいもをこれからどのように調理しようかと親子で会話をする姿も大変微笑ましく・・。一緒に汗を流しながら作物を収穫する経験は、子どもたちだけでなく大人にも心の豊かさを育む時間にもなったと思います。

これからも地域の方々と繋がりを深めながら、自然の恵みを感じられる様々な活動を広げていきたいと思います。子どもたちが自然とふれあう時間を通じて豊かな心を育み、大人たちも懐かしい記憶を呼び起こしながら、新しい発見や楽しさを共有できる場をこども園で作っていきたいと考えています。