こどもの未来につながる働き方研究機構のキャリアアップ研修「幼児教育」を受講しました。
私は現在1歳児クラスの担任をしています。今回研修を受けたことでさらに視野が広がり、子どもたちの今後の活動・生活など保育内容を改めて考える機会となりました。
研修では、子ども達が多くの時間を過ごす園生活において保育者の関わり方がいかに大事かを学ぶことができました。また、子ども達が豊かな乳幼児期を送ることでその後の学習や生活の基盤を作ることにもなり、我々はその重要な役割を担っていることを改めて実感しました。
今回学んだことの中でも、私が今後の保育で意識していきたいと思った点が3つあります。
まず、発達に応じた保育内容についてです。豊かな乳幼児期を送るうえで生活習慣は大きく影響していきます。各年齢に応じた睡眠時間や身体活動時間等の推奨時間をWHOが公表しており、特に睡眠時間に関しては午睡を含むため、個々で家庭との連携が必要であり、3歳以上児に至っては午睡の必要性の有無にも関わってきます。また身体活動時間においては一日の大半を園で過ごす子ども達にとって重要な時間であり、その時間を考慮しながら保育を行う必要性があると感じました。身体活動の推奨時間の見た時、一番に考えたことは私が受け持っているクラスについてでした。一日を通してみた時に身体活動時間はクリアしていると思いましたが、どのような身体活動をしているかの内容にも重きを置く必要があると思いました。クリアしているからといって、座りながら遊ぶ活動だけでは身体を思いっきり動かす機会を失ってしまいます。そのため静と動の活動をバランスよく取り入れながら保育していきたいと思いました。
次に、子どもの主体的な活動を促す為の環境構成や援助の仕方についてです。保育者は常に考え保育を実践していく必要があります。ルースパーツの活用やドキュメンテーション作成などはその起点の一つとも言えます。ルースパーツ遊びを行うことで試行錯誤し、問題解決能力を養うことができるなど、ほかにも多数のメリットを有することが分かり、今後の保育でも多く取り入れていきたいと感じました。またドキュメンテーション作成を行い園内で共有することは、様々な意見が生まれ、今後の保育の見通しにも影響を与えることができます。ドキュメンテーション作成と意見交換を繰り返すことで子どもの主体性を尊重した幼児教育・保育を行うことができると分かりました。やって終わりではなく、反省・評価を繰り返しながら、より良い保育が行えるよう他の職員と協力していきたいと思います。遊びからさらに遊びが発展できるようその日限りで終わりではなく継続的に遊べる環境づくりを工夫していく必要性も感じました。遊びを通して学ぶ、その環境づくりは一朝一夕で終わるものではありませんし、子ども達の目線や動きなどは日々変わってくるものだと思います。そのことに念頭を置きながら保育内容の計画し、常に振り返りを行い今度の見通しを立てていく必要性を感じました。
最後に小学校との連携、架け橋プログラムについてです。研修内で生まれてからの100ヶ月が世界的にも大事とされる時期であるということを聞き、大きな印象を受けました。園生活を送る乳幼児期だけでなく小学校低学年までの時期が大事であるという点においては、小学校との連携の重要性、架け橋プログラムの背景と目的を正しく理解し実施に向けて動く必要性を感じたのと同時に、年長の担任だけでなく園全体に周知し同じ方向性に向けて保育を行うことが重要です。幼児教育と小学校では目指す姿や指導方針などの違い、双方の認識の違いなどギャップと感じられる部分も多くあります。そうした環境に一番戸惑いを感じるのは子ども達であるということをしっかりと認識し、スムーズな移行ができるよう配慮していきたいです。
私自身、担当しているクラスは1歳児ですがまだ先とはいえ小学校へつなげていくためにも、また園全体を意識していくためにもこの研修で学んだことを他の職員にも共有しながら、子ども達の主体性を尊重し育んでいける環境を共に作っていきたいと思います。