マネジメント研修を受講して~保育士M先生の振り返り~

園のこと

今回、こどもの未来につながる働き方研究機構のマネジメント研修を受講しました。
現在私は、当園でミドルリーダーとして勤務しています。
3回の研修を通して、マネジメントとリーダーシップの2本を軸にそれぞれの必要なスキルと、力を学びました。ミドルリーダーの役割と必要な知識を理解して、自園の円滑な運営と保育の質を高めるために必要な2本の軸です。特に意識して学べた点は、園全体の運営を自分事として捉えることが求められることで、そうすることで管理職に要望することができたり、園が現場に求めることを嚙み砕いて職員に伝えることができます。運営側と現場保育者との橋渡し役が、求められるミドルリーダー像ということがわかり実現に向けて頑張っているところです。

リーダーと言ってもこれまでの支配型リーダー(トップダウン)ではなく、サーバントリーダーシップ(縁の下の力持ち)として、メンバーへの信頼と尊重を大切にすることで、個々の能力や意見やアイデアを発揮させ、組織内のモチベーションアップに繋がって行きます。そのためには、それぞれの立場を理解し共感する事、積極的なフィードバックも必要になります。

マネジメントする自分がサーバントリーダーシップをとるためには、基盤となるコミュニケーションを万遍なく取ること、感情やニーズに共感し配慮を示すことで信頼関係が深まることを念頭に置いて行動していきたいと思いました。また橋渡し役なので、運営側の方針、園長の思いなどを伝え守っていくことも大切で、問題が起きたときには、現場レベルでのリスク軽減や代替え案を考えていくことも大切です。

働きやすく、働きがいのある組織が最も生産性が高く、保育の現場に置き換えると保育の質が高いということに繋がります。職場環境を整えることが、保育の質向上になることを意識して、保育理念―専門スキル―健全な運営、どれか1つが突出することなく、3つがバランスよく出来ると良い事もわかり、実現に向けてやっていきたいと思います。

マネジメントについては、8つの必要なスキルがあり学ぶ事ができました。その1つの、コーチングスキル(質問や傾聴を行い相手の目標達成に向けた気付きや答えを引き出せているか。部下の潜在能力や可能性を引き出し、組織のパフォーマンス向上に寄与しているか。)を意識していくことを、第一に考えて行動していこうとおもいます。2本の軸となるリーダーシップもマネジメントも人の内面的な部分に気付いていくものなので、日頃から広い視野をもち、アンテナを張り続けたいと思います。また自分自身も成長できることを喜び、仕事の楽しさを体現し、影響を与え続けられるようになりたいです。

業務効率化がICT活用により進む中で、ミドルリーダーとして、人間らしい気遣いや配慮も忘れずに行っていくことを再認識しました。自分はいかにもリーダーというようなタイプではありませんが、研修の中で自分らしいリーダー像を創り上げると聞いて、とても安心しました。これまでの自分を活かしながら、他の先生方と横並びで対話をしたり、大きな器で悩み事や相談事を受け止め、その後も11人をフォローやフィードバックが出来るような存在になりたいと思いました。
また、研修全体を通して、自分はなにを特化させたいか考えさせられました。保育の中で専門性をもち自分の強みとして習得したいと考えています。

研修での学びを大切に、専門性に特化した保育者たちのチームワークを円滑にすることを意識し、それが保育の質向上につながるよう努力していきたいと思います。
仕事をしながら研修を受けられること、学べる環境が整っていて、サポートも充実していることに感謝して、日々学び続ける保育者でいたいと思っています。

こどもの未来につながる働き方研究機構 保育士等キャリアアップ研修