株式会社フェアリーランド代表 菊地加奈子が代表理事を務めるグループ法人『(一社)こどもの未来につながる働き方研究機構』で保育者向けのキャリアアップ研修を実施しています。
8月は幼児教育研修で講師は相馬靖明先生です!
講師である相馬靖明先生は、現在保育・教育の園内研修の講師・スーパーアドバイザーをされておりICTを活用したeポートフォリオやデジタルドキュメンテーション、オンライン公開保育などをテーマとした研究者で、こども園でも開園してわずか3日で園内研修を開始し、月に1度 対面やリモートで学びの時間を設けています。
新規開園のこども園でまず環境をどのように設定していこうかという所から始まり、こどもの動きや活動に合わせた保育室の動線と物的環境、それに伴う保育者の配置などどうしたら子どもが園の環境に慣れ親しみ、自ら遊びこめる場を作れるか毎月記録を取り続けながら、職員研修を積み重ねています。
記録の取り方としては、ICTを活用したものがたくさんある中、私たちはOneNoteというツールを活用しています。このシステムを使うことで保育者が担当のクラスだけでなく、全ての子どもたちの成長や活動を知ることが出来、その時、その瞬間どんな課題があるかも共有することが出来ます。例えば、ある子どもが特定の活動に興味関心を示している場合、その情報を共有することで園全体でその育ちに気づくことができ、より適切なサポートや声掛けをすることが出来るのです。
また記録を取ること、定期的な園内研修を行うことで保育をフィードバックすることもでき、園やクラス単位また保育者自身が保育スタイル、子どもたちへの声掛けアプローチや環境の改善など保育の質向上につなげることが出来ています。
OneNoteを使うもう一つのメリットとして、短時間パートさんやローテーション勤務で普段なかなかコミュニケーションをとる時間がない場合もこのツールを使えば、どの時間帯でも保育の流れやこどもの育ちをみんなが平等に知ることも書き込めることも出来ます。
月1回行われる相馬先生の研修では、保育指針や教育要領に基づいた子どもの育ちはもちろんの事、子どもの目線の先には何があるのか、その時の保育者の関わり、場への関わり、目新しいものへの関わり方など多様なリスクテイクを学ぶことができています。それは私たちが「子どもはこうであるべき」「こうしなければならない」など保育の価値観の一方通行を防ぐため、頭でっかちな保育にならない研修にもつながっています。
相馬先生の言葉一つ一つが、その情景が浮かぶほど面白く、私たちが現場での悩み事も他園の事例なども取り入れながら、新たな引き出しを広げてくれます。
相馬先生の研修を通じて、こども園に通う子どもたちにとって最高の育ちや学びに繋がるよう、保育者が柔軟な考え方を持って日々保育に専念できるようこれからもしっかり学んでいきたいと思います。
保育者の皆さん。8月に行われる相馬靖明先生のキャリアアップ研修ぜひ受講してみてください!