地域との連携×生きた学び

こどもまんなか

 7月上旬に3日間保育参加を行い、取り組みの一つとして”年長児によるリアルお店屋さん”を実施しました。
販売するものは、地域の農家さんが丹精込めて育ててくださったピーマン・ナス・枝豆・そして生でも食べられる甘いトウモロコシ。農家さんから仕入れた野菜を自ら販売し、利益を出すという「本物」を子どもたちは3日間かけて体験しました。

―仕入れ値に10円の利益をのせてお客さんに買ってもらうー

子どもたちは〝売る側″の立場にたって「どんな工夫をしたらたくさん売れるか」「どんな伝え方をすれば買ってくれるか」など保育者や友だち同士で話し合ったり、販売用の段ボールポップには、野菜の名前とその周りに絵を描くなど可愛く仕上げていて子どもたちなりのアイディアが見られました。

 今回のお店屋さんで、数やお金の価値、売買の仕組みもリアルに学ぶ機会にもなり、実際に売り上げが見えてくると「昨日よりも多く売ってみたい!」「完売させたい!」とチャレンジする気持ちが芽生えたり、友だち同士で喜び合う姿が見られ、子どもたちにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。

3日間の売上は、子どもたちが話し合って使い道を決めます。
ー農家さんの気持ち・お店屋さんの気持ち・お客さんの気持ちー
それぞれの立場に立って考えられるからこそ、「お金をどう使うか」という次の学びへつながっていきます。
 このお店屋さんを行う当日までの間、子どもたちと担任はたっぷりと時間をかけて 「文字・数字・表現・計画・協働、そして人とのつながり」を深めながら、子どもたちの気づきややりとりのひとつ一つを丁寧に拾い上げ準備していました。

 就学前の子どもたちが「あそび」の中で体験して学ぶことこそ「生きた学び」になっていきます。
大人が全て準備をする「学び」ではなくリアルな経験を含めて子ども自身が感じ、考え、動いていくことが意欲向上や主体性につながっていくものだと改めて感じました。

 地域とつながり、保護者に見守られながら、子どもたちが安心と自信をもって挑戦できる環境をこれからもたくさんつくっていきたいと思っています。

子どもたちで考える売上の使途・・楽しみです。


法人代表がこども園に買い物に来てくれました♪