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当法人では、年に2回、保育者の評価制度を実施しています。
この評価制度は単に保育士の能力を判断するものではなく、保育者一人ひとりが目標に対して自らの成長を実感し、次のステップへ進むための評価です。評価のポイントは施設全体の目標に対する取り組み、各個人が設定した自己目標の達成度、同僚同士でのフィードバック、そして管理者からの総合的な評価です。
「同僚同士で評価し合うなんて嫌だ」と思われがちですが、特に大切にしているのは、評価を「出来る・出来ない」で分けるのではなく「どうすれば良く伸びていけるか」という前向きな視点で捉えることです。誰もが日々の保育業務において自己研鑽しながら保育をしていると思います。そのため、評価を行う側もただ指摘するのではなく、相手の成長を最大限に引き出すための伝え方のスキルも求められます。ですから普段からチーム内でのコミュニケーションが円滑でなければ建設的な評価をすることはとても難しくなります。
法人5園(神奈川県西エリア2園と横浜エリア3園)に所属する保育者の評価データーを集計した結果(データーが小さくて見ずらいですが・・・)クラスやチーム運営に関しては、だいたい半数以上の保育者が自信を持って取り組んでいて「良い保育が出来ている」と感じていることが分かりますし、保育者間の信頼関係もしっかりと構築されているのだなと感じます。
一方で、個別の対応を見てみると他者への細やかな気配りや思いやり、傾聴力に関してはまだまだ改善の余地や実践できていなかったと感じている保育者がいるということが分かりました。クラスやチーム運営はよく回っているけれどひとり一人のケアにはもっと気にかけていこうと思う保育者がいるのだなと気づきにもなり、それは日頃の保育の忙しさ等も影響しているのではないかとシフト作成も含めた振り返りにも繋がりました。
またトラブル対応において自信がないと感じる保育者も一定数おり保護者に対して誠実で丁寧な対応力を身に付ける為にも研修や経験を積み重ねることが必要だなと思いました。
これから評価データーを基に法人代表や園長との面談をしていくのですが、園長や同僚が思う評価と裏腹に自分の能力を過小評価しているケースやその逆もあるので管理者が一人ひとりの保育者の性格や特性を十分理解した上で、どの部分を更に伸ばし、どの部分を改善するべきかをしっかりとフィードバックしていきたいと思います。
認められ成長していける職場。
この評価制度は、保育者一人ひとりが安心して自分の強みを伸ばし、同時に弱みを強味に変えていくための具体的なアドバイスを受けることで、チーム全体の成長にも繋がっていく大切な仕組みとして、年2回いつも真剣に取り組んでいます。